”追い出し猫”という一風変わったキャラクターにいると聞き、
我々は宮若へ車を走らせた。
宮若に伝わっているお話は以下の通りである。
昔、この地に西福寺というお寺があった（今は宗像の野方に移転・
こちらも別日に取材を行っている）。
この寺にたいそう猫好きの和尚さんが住んでいた。
しかしある時、一匹の大きなネズミが住み着いて穀物を荒らし
村人たちを苦しめていた。
すると和尚さんに可愛がられていた猫のタキが、宗像、鞍手、遠賀の
三郡の猫に号令をかけ、仲間と力を合わせ大ネズミを退治した。
しかし、この戦いで猫のタキをはじめ、およそ1000匹の猫が
死んでしまったという。心を痛めた和尚さんは村人たちといっしょに
塚を建てた…これが猫塚のお話である（他にも別バリエーション有り）。
猫塚は今もちゃんと残ってあり、地元の方のお話では檀家さんたちによって
しっかりと守られているのだと言う。
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