ゲゲゲの鬼太郎でお馴染みの「ぬりかべ」が福岡のご当地妖怪と知ったのは
昨年のこと。それから少しずつ、ぬりかべの調査を行ってきた。
遠賀郡遠賀町に「ぬりかべ岩」なるものがあるという情報を得た我々は
早速、遠賀町へ車を走らせた。
我々が発行している妖怪言霊通信(2019年10月12日号)には記載していないが、
ぬりかべ岩のある「浅木公園」が何故かカーナビに表示されず、何度も何度も
行き止まりに進行を遮られた。3つ目の行き止まりで右往左往しているところ、
地元住人だろうか…ご婦人がつかつかと車に近づいてきて窓越しに声を掛けてきた。
ウィンドウをあけ、私は「ぬりかべ岩をご存じないですか?」と尋ねてみた。
すると突然、「そんな人はいないよ!」と大声で怒鳴られた。正直、その声にびっくり
したのだが、そのご婦人…近くでよく見ると非常に大柄で、体型もがっしりとしており、
正にぬりかべのような風貌をしていた…。何度も行き止まりにぶつかり、ぬりかべ女の
如きご婦人と出くわす…これこそ正にぬりかべの仕業だったのではないだろうか…
気味が悪くなった我々はすぐにバックをして、カーナビに表示されている浅木神社を目指した。
すると三日月電波が一瞬、不思議な形をした岩のようなものを視界にとらえた。
電波を信じ、そちらの方向へ進むと、浅木公園が現れ、中央には目的のぬりかべ岩が
のん!と聳え立っていた。
「これが噂のぬりかべ岩か…。」
ただ何と言うか、何も感じない。二人ともさほど霊感がある訳ではないのだが、それにしても
これっぽっちも霊気を感じないのである。後で調べてみると、浅木公園は緑地化される前は
村長宅があり、その岩は、邸宅の庭石であることが分かった。西光寺というお寺が目の前に
あったので、インターホンを鳴らし、ご住職様にぬりかべ岩について尋ねてみた。
謂れはよく分からないが、最近はよくテレビ局やユーチューバーなども撮影に来るとのことだった。
日も暮れてきたので、一回目のぬりかべ探訪を終了。謎多きぬりかべの調査は
今後も継続していくつもりである。※下の画像は2019年10月12日の妖怪言霊通信である。
Comments