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02 STUDIO
DIGITAL ART
仮想空間をアトリエに見立て、大きさや画材・技法に縛られることなくあらゆる発想が許容される自由な表現の場ととらえる。
アウトプットするまでメモリとストレージ及び時間の許す限り試行錯誤を繰り返し、デジタルアート全般の強みであるデータの積層を行うことができ、技術の進歩とともに表現の幅を広げていける魅力がある。どうやって作ったかを考えさせるような独自の表現を目指し制作を続けたい。
02STUDIO
NEWS 1.
叶穂貴ホームページ開設
2019年8月。作品集刊行とともにホームページを開設致しました。
画廊情報やチャリティー展出品情報なども公開しておりますので
こちらもご高覧頂けたら幸いに存じます。
NEWS 2.
アジアデジタルアート大賞展(ADAA)
静止画部門大賞(グランプリ)
アジアで最も権威あるデジタルアートのコンペティションにグループで出品。静止画部門で大賞を受賞しました。
鳥山石燕の妖怪画集・『今昔百鬼拾遺』に倣い、様々な妖怪画とのコラボレーションを実現してます。
鳥山石燕の妖怪画集・『今昔百鬼拾遺』に倣い様々な植物妖怪(静物の作品)をご紹介しています。
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叶穂貴作品&デジタルアートの融合
遠い過去の思い出や、既に彼方に過ぎ去り日々薄れゆく曖昧な記憶を色
彩に譬えて[セピア色の追憶]等と表現する事があります。確かにモノク
ローム写真の経年劣化の色彩はセピア調となり、四隅か無造作に捲れて
そこに自然が作った虫食い後等が加われば古色の趣は更に濃度を増して
存在感が高まるものです。払の作品もこのセピア色を多用していますが
タイムマシンにでも乗って時空を旅する放浪のツーリストのような自分
の儚げな心模様を的確に表出してくれる色だからです。実際に経験した
リアルな出来事のみならずご時を経ても容易に剥がす事が出来ず鮮明に
脳裏の画布に張り付いている忘れ難い夢であるとか、強烈な憧憬や思い
込みが映像となって執拗な迄に繰り返しフラッシュバックする事があり
ます。見て見ぬ振りをしたりやり過ごしてしまえばいつの間にか霧が晴
れるように記憶から消滅してしまうかもしれないと思いつつも私の手は
脳裏のスクリーンから、解説に窮するようなそれらの摩詞不思議な事象
を一駒一駒(こま)あぶり出して描き留めようとするのです。何故ここに
こんなシーンが存在するのか、何故ここにこんなものが浮いているのか
時に、朦朧とするような三昧の境(さんまいのきょう)に浸りながら際限
の無いイメージの増殖と追いかけっこを重ね、描く行為の止め処を制御
不能な程の心身のフル加速の中に求め続けるのです。描く内容に関する
解釈や説明は、描いている最中は忘れ去られ、脇に追いやられて誰かに
手を握られコントロールされてでもいるかの如く、私は唯々手を動かし
続けます。色彩も同様に私の意図であるはずなのに実は他意ではないの
かと思うことさえあります。自ら描いているのではなく誰かに描かされ
ているという表現を版画界の某巨匠が語っていますが、実感としてそう
いう思いを感じる事も少なくありません。全てが計算通りで指揮可能な
作品より、あたかも陶芸家が登窯に祈りを捧げ何十年やり続けていても
常に初窯の如く心をときめかせ予期せぬ窯変の美に驚嘆興奮を隠せない
との心境を耳にする事も少なくありませんが、そういうワクワクとする
童児的な思いは澱(よど)みない水の流れに似て表現者にとって必要な事
と言い聞かせております。常に新鮮な感性を育んでいるかと自らに問い
かけながらこれからも真筆に制作に励んで参りたいと決意しています。
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